貧困女子小説!
表紙描いてみた↓
畑野 智美著(文藝春秋) 「神さまを待っている」
買っちゃっいました。
帯の「お金がない。」に惹かれましてな
派遣もしたことあるので共感度高めでした・・・。
文章も小難しさはいっさいなくすいすい読めます。
生活の基盤がしっかりしない状態での生活ってメンタル削られるんですよね。
周りはどうして普通・・・いやそれ以上に生活できているんだろうと。
自分を責めたり情けなく思ったり
本文より
友達はみんな、かわいいワンピースを着て、ブランドものの靴を履き、高そうなバッグを持っている。
(省)
正社員で働いている友達だって、みんながみんな、いい会社に勤めているわけではない。
社会人になってまだ四年だから、それほど給料が高いわけではないと思う。
どうやって、あのワンピースやバッグや靴を買ったのだろう。
みんなは給料ではないところからお金を得ているのだろうか。
主人公と同じ疑問を私は持っているぞ!
低所得で独り暮らしというのが私が友達より自由にできるお金がないってのは分かってるんだけどね(:_;)
奨学金返済もあるしな・・・。実家ぐらしだと光熱費とか日用品も買わなくていいもんな
そら出ませんわな
主人公愛は、やがて失業保険の受給期間も終わり職が見つからないまま家賃を
払うことが難しくなりホームレスへ。
ネットカフェのナイトパックで夜は過ごす。ドリンクバーのコーンスープと百円ちょっとの菓子パンで
腹を満たす日々。
なのに鏡に映った愛は自分が太ってきた気がする。
体重は増えてないのかもしれないがだらしない体つきになっていると。
あぁ、空腹を紛らすばかりの菓子パンやドリンクバーしか口にしていないからだ。
超、わかる・・・・!
不摂生な食生活だと量たべなくてもだらしない体つきになる!!
それこそ安い菓子パンとか100円カップ麺・・・腹を満たすのが優先になって
栄養は二の次になるんだ・・・。
自炊がそりゃ理想だけどね。私みたいにぼやけた頭と
要領の悪さだと余計かかったりするんだよね。
出会い喫茶で働くも偽名は使わず・・・
主人公の真っすぐさがまた本人を苦しめるというやるせなさ。
もし、今働いているところ限界になって辞めて・・・
職がすぐにみつからなかったら・・・家賃払えないし・・・
本当にこの物語をなぞる生活なりえる私も。
現に新卒の会社やめてからなかなか再就職できなかったしなあ
貧困に対する心理描写が共感でき心をヒリヒリさせながら読みました。
焦り、絶望、そして神さまを待っている希望とは・・・・
20~60代未婚女性の3人に1人は貧困という社会問題。
貧困女子の閉塞感をぜひこの小説で体験してみたはいかがでしょうか。